家に着くと、さっそく玲にあたしの服を着せた。
私服はボーイッシュなものも多いあたしだけれど、敢えて、ひと目で女の子ってわかる服を選ぶ。
学校の制服ではないけれど、制服っぽい女子高生ファッション。
挑発的な長さのミニスカートに、濃紺のオーバーニーソックス。白い半袖ブラウスに深紅のリボン。
もちろん、ブラウスの下にはパッド入りのブラを着けさせる。幸か不幸か、あたしの胸はどちらかといえばあまり豊かな方ではないので違和感はない。
仕上げに、薄く化粧をしてあげる。
そして、あたしも着替える。わざと同じファッションで、スカートとリボンは色違いにした。
そうすると、瓜二つな双子の美人姉妹のできあがり。
ちなみに今日は、さらに調子に乗って下着も女物を着けさせてみた。もちろん、未使用の新品である。さすがに、自分が身に着けたことのある下着を履かせることにはまだ抵抗があった。
しかし、今後この下着をどうするかというのも問題ではある。
玲が身に着けて、エッチなことをした下着。それを平常心で着けられるのかというと、それも微妙だ。お気に入りのものなので、これ一回きりで処分するのはもったいないのだけれど。
下着を替える時点で、もう玲のものは大きくなっていた。薄い生地のミニスカートが持ち上げられている。まるで、この後に起こることを期待しているかのように。
だけど、昨日と違ってそのことをからかったりはしない。何故なら、この時点であたしの下着の中も、もう誤魔化しようのないくらいに湿っていたから。
「……レイったら」
苦笑しながら、スカートの上からそれに触れる。軽く、そぅっと擦る。
スカートの生地を通して、固さと大きさが手に伝わってくる。
「……ぁ……んっ。セイ……そんなにしたら、僕……」
「だーめ。このカッコの時は、ちゃんと『あたし』って言いなさい」
「セイってば……ヘンタイっぽいよぉ」
そう言いつつも、玲はちょっと声を高くする。そうすると本当にあたしそっくりだ。
「客観的に見れば、女装して興奮している男の子の方がヘンタイっぽいと思うよ?」
「こ……興奮してるのは女装のせいじゃないよ。セイが、えっちな触り方するから……」
まあ、どっちもどっちだ。弟に女装させて、そのエッチなところを触って、感じている姿に興奮しているあたしもヘンタイっぽいというか、マニアックというか、通というか。
なんにせよ、あまり普通のシチュエーションでないのは確かだろう。
「ほら、見て。レイったらこんなにしちゃって」
並んでベッドに腰を下ろし、姿見に映った姿を見るように促す。
移っているのは、同じデザインの服を着たそっくりな二人。
だけど一人はスカートの前が大きく膨らんでいる。
その上から掌で優しく包み込んで擦ると、玲の身体がびくっと震える。上体を仰け反らせて、そのままベッドに仰向けに倒れる。
あたしも、添い寝するように横になる。
玲の熱い吐息を間近に感じる。
身体を密着させて、手を玲のスカートの中にもぐり込ませる。
小さな女の子の下着では大きくなった玲のものを隠しきれるはずもなく、それは薄い布の下から顔を覗かせていた。
直に触れる。
掌に直接伝わってくる。熱い感触。固くて、だけど表面は滑らか。
ぴくっぴくっと小刻みに脈打っている。触れていると、さらに固さと大きさが増していくように感じる。
「んっ……んくぅ……あんっ……セイ……」
あたしが玲に触れているのと同じように、玲の手があたしに触れてくる。
太腿を撫で回して、その手がだんだん上に移動してくる。
「は、ぁっ……ぁ……ん!」
ぞわぞわっと、全身の毛が逆立つような感覚。
快感、期待感、そして羞恥心の絶妙なブレンド。
玲の性器に触ることで既に興奮していたためだろう、あたしも凄く敏感になっていた。太腿に触られただけで声が出てしまう。
太腿を優しく撫でながら、少しずつ上に登ってくる玲の指。それに従ってどんどん昂っていく感覚。
指が、下着に触れた。女の子のエッチな部分の上にそぅっと触れている。
気を遣っているのか、緊張しているのか、優しすぎる接触。その繊細すぎる愛撫に我慢できなくなって、あたしは腰を動かした。自分から、玲の手に腰を押しつける。
ぎゅっと押しつけられる指。下着の上からだけど、割れ目の中にもぐり込んでいく。
電流でも流れたような、びりっという刺激。思わず短い悲鳴を上げてしまう。
「ヤッ……ダ……気持ち、イイ……」
指先が小刻みに動くたびに、下半身が痙攣する。
玲に触れている手にも知らず知らず力が入って、ぎゅっと握ってしまう。
「ぼ……あ、あたし……も……」
手を動かすと玲も身体を震わせる。その動きが玲の腕から指に伝わり、そしてあたしを刺激する。
エッチな割れ目に沿って、玲の指が前後する。特に、一番敏感な小さな突起の上で重点的に動く。
「はっ……あぁんっ! んっ……はぁぁっ!」
下着の薄い生地越しでも、その刺激は強すぎるほどだった。それでも……いや、だからこそ、身体はさらなる快楽を求めていた。
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